皆さんは、ローカルPCデータのバックアップをどの様に取ってますか?
近年はクラウドストレージを利用するのが、一般的な方法だと思いますが
OSによっては、バックアップ先がOS標準で固定されてしまい、ちょっと自由度がなかったりします。
また、構成にも依りますが利用頻度の低いデータもまとめてバックアップされるため
バックアップするデータの肥大化が進んでしまします。
もっと手軽にマウントし、かつ安価で、ボリュームレスのストレージを使いたい・・・
そんな悩みを解決する手段の1つとして、今回はGoogle Cloud StorageをローカルPC(Mac)にマウントする「Cloud Storage FUSE」をご紹介します。
目次
1. Cloud Storage Fuse とは
公式ドキュメントにも記載されておりますが、オープンソースの FuseアダプタでCloud Storage バケットをファイル システムとしてマウントできます。
現在サポートされているOSとしては、Linux(Kernel version 3.10以上) または macOS(10.10.2以上) となっております。(2019年5月末時点)
詳細については、コチラをご確認下さい。
2. とりあえず使ってみる
macへのインストールは、Homebrewでの方法をご紹介します。
2-1. mac用のfuseをインストール
# brew cask install osxfuse
2-2. gcsfuseをインストール
# brew install gcsfuse
※パスが通らなかった場合は以下を実行します
# ln -s /usr/local/Cellar/gcsfuse/${インストールしたgcsfuseのバージョン}/bin/gcsfuse /usr/local/bin/
# ln -s /usr/local/Cellar/gcsfuse/${インストールしたgcsfuseのバージョン}/sbin/mount_gcsfuse /sbin/
※ mojaveなどの最新バージョンですと、ファイルコピー時などに
「Operation not permitted」エラーが発生しますので、下記方法にて設定を追加します。
① 「システム環境設定」を開き、「セキュリティとプライバシー」の中にある4つのタブのうち、1番右にある「プライバシー」を選択します。
② 左のペインにある項目の中から「フルディスクアクセス」を選択肢、「+」ボタンをクリックし、アプリケーション一覧の中から使用するターミナルアプリケーションを追加します。※図説ではiTerm.app
2-3. GCPの認証
Google Cloud Platformで使用するプロジェクトを確認(または設定てし)OAuth認証をします。
※Google Cloud SDKが入っていない場合は、コチラを参照して下さい。
▼ 確認
# gcloud config list
[core]
account = ${ユーザーアカウント}
disable_usage_reporting = False
project = ${使用するプロジェクト名}
▼ 切替
# gcloud config set project ${切り替えるプロジェクト名}
▼ OAuth認証
# gcloud auth application-default login
※ブラウザにてAuthLibraryの認証を許可します。
# gcloud auth application-default print-access-token`
※ AccessTokenが表示されればOKです。
2-4. マウント
予めGoogle Cloud Storage上にバケットを作成しておきます。
$ gcsfuse ${Mount先のGCSバケット} ${ローカルPC内のディレクトリ}
Opening GCS connection...
Opening bucket...
Mounting file system...
File system has been successfully mounted.
2-5. 確認
▼ ローカルPCでファイル作成
$ touch aaa.txt
$ ls -altr
total 0
drwxr-xr-x+ 71 hoge staff 2272 5 31 13:35 ..
drwxr-xr-x 1 hoge staff 0 5 31 16:11 .
-rw-r--r-- 1 hoge staff 0 5 31 16:14 aaa.txt
▼ GCS上のファイル
2-6. アンマウント
# umount ${ローカルPCのディレクトリ}
3.まとめ
今回は、GCSバケットをマウントするところまでをご紹介しましたが
活用法として、ファイルアクセス頻度によってバケットの種類を変えると
より経済的に利用できると思います。
※Google Cloud Storageの料金については、コチラをご参照下さい。
クラウドエースでは、Google Cloud Platformのご利用について様々な技術支援を行っております。
何かお困りのことがございましたらぜひご相談ください!