~Google Cloud Architect取得への道~
「Google Cloud Architect取得への道」第2回です!
前回はプロジェクトの初期設定(gcloud init)までを行いました。
今回はCloud SDKの概要、gcloudコマンドの使用方法について解説していきます。
読み終わるころにはgcloudコマンドを使用するメリットや、どれほど便利なのかを理解していただけるでしょう。そしてgcloudコマンドを使い倒してみてください!!
Cloud SDKはGCPのCLIツール
前回の記事でインストールしたCloud SDKですが、そもそもCloud SDKとはなんなのでしょうか?
Cloud SDKとは、Google Cloud Platform のプロダクトとサービスのためのコマンドライン インターフェースです。Compute Engine、Cloud Storage、BigQueryなどをターミナル(Linux, mac)やコマンドプロンプト(Windows)からコマンド操作で使用することができます。一度 gcloud init でユーザ認証を行ってしまえば、次回以降はいちいち認証を行うことなく利用できるので便利です。
gcloud、bq、gsutilなどはCloud SDKインストール時に最初から利用することができ、追加でDataStoreやAppEngineで利用するコンポーネントのインストールもできます。
また後ほど紹介しますが、強力な補完機能を備えています。
Cloud SDK初期コンポーネント
コマンド名 | 概要 |
---|---|
gcloud | GCPサービスを操作するためのコマンドラインツール |
bq | BigQueryにアクセスするためのコマンドラインツール |
gsutil | Cloud Storageにアクセスするためのコマンドラインツール |
今回はインストール直後からCloud SDKに含まれているコンポーネントのうち、gcloudについて解説します。
また、bqに関してはコマンドをすべて試した解説記事があります。
すべてのコマンドを使用例付きで解説しているため、とても参考になるので、是非ご覧ください。
gcloudコマンドの使い方!
gcloudコマンドを使用するメリットとして下記の3つが挙げられます。
- 処理の自動化や複数の処理をまとめることが容易にできる
- 実行履歴から直前の操作の確認がしやすい
- 慣れれば画面(WEB管理コンソール)より高速に処理可能
gcloudコマンド構成
gcloudコマンドは基本的に下記の構成で使用します。
gcloud GROUP指定 操作 ターゲット オプション
GROUP指定とは、コマンドグループの指定をすることです。
コマンドグループとは、GCPのサービスや機能、機能のサブコマンドのことで、設定(config)やCompute Engineのインスタンス(compute instances)のことです。
たとえば、configの場合は設定に対しての操作の指定になりますが、computeの場合はインスタンス(instances)に対してなのか、ディスク(disks)に対してなのかを指定しなければいけません。その次にcreateやdelete、listなどの操作を指定します。listの場合は基本的にターゲットを取りませんが、createやdeleteはターゲットを指定する必要があります。
補完機能
Cloud SDKではTABキーによる補完ができます。
オプション候補表示
「gcloud」と入力した状態でTABを2回押下することで、オプション候補の一覧が表示されます。
→ ~ gcloud
app dataproc help projects
auth datastore iam service-management
components debug info source
compute deployment-manager init sql
config dns meta topic
container docker ml-engine version
dataflow feedback organizations
コマンド補完
「gcloud conf」まで入力した場合、該当する候補は「config」のみとなるので、自動的に補完されます。
→ ~ gcloud conf [TAB押下]
→ ~ gcloud config
ターゲット補完
また、下記のようにconfigでデフォルトのプロジェクトを設定する場合に、TABを押下するとターゲット(今回はプロジェクトの一覧)が表示されます。
→ ~ gcloud config set project [TAB押下]
apps-gcp-2017 apps-gcp-demo
※補完候補がなくなった場合はカレントディレクトリのファイルが表示されます。
helpオプション使い方
コマンドのhelpは2つの方法で確認することができます。
- gcloudの直後にhelpと入力し、続けて「help」を確認したいコマンドを入力する
例:gcloud help compute - helpを確認したいコマンドを入力し、最後に「–help」と入力する
例:gcloud compute –help
また、「gcloud help compute instances create (または、gcloud compute instances create –help)」と入力すると、GCEインスタンス作成時のより詳細なhelpを表示することができます。
「gcloud compute instances create」まで入力し、TABでの補完が表示されなくなったら 「–help」と入力し、詳細を確認するといった使い方をするとよいでしょう。
まとめ
今回はCloud SDKの概要とgcloudコマンドの使い方について説明しました。
Cloud SDKの強力な補完機能はとても便利ですね!
また、helpも詳細な部分まで確認することができるのでぜひ活用してみてください!
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